時間と言う概念

時間は概念である。

なので概念が無ければ時間は分からない。

生まれてから、言葉を学習し、親とかから教えられて

初めて理解出来る文明の作り出した概念が時間と言うものである。

 

人間以外の動物に理解出来るのは明るくなったとか暗くなったとか

餌くれるころになったとか、そん位である。

 

たとえ毎朝6時きっかりに鳴く鳥が居たとしても

それは時間と言う概念を理解しての事では無い。

体内時計の様な生体的な機能由来である。

 

時間とは言語の生み出した法則であり、

地球の回転から起こる変化を数値化したものである。

 

宇宙に行くと様々な星の影響により、この地球上の変化は適応できない。

星々の大きさ、重力によって変化の流れが違うからである。

 

と言っても、その変化の中に入ってしまえば

早くなっても遅くなってもそれを知覚する事は出来ないのだが。

 

例えばブラックホールの中で生存可能かどうかは抜きにして

高重力下では時間の流れが遅くなる事が知られているが、

それは高重力の世界の外側から観察して得られる状態であって、

高重力の中に入ってしまえば、腕時計の秒針を見ても

普通に動いているだけである。

 

(もっとも高重力耐えられるだけの性能が有ればの話だが)

 

時間の流れはその中に入ってしまえば一定なのであり、

その外側の世界から観察した時に初めて他の空間との差異を

理解出来るものなのである。

 

ブラックホールの空間が歪んでいるのも、この変化の流れが

ブラックホールの周りの空間と合っていないからである。

 

こう言った現象の中でこの不可逆な変化の流れに逆らって

タイムスリップだのタイムトラベルだのするのは

実質無理なんじゃね?と当方は思うのだが、

 

未来に一方通行で進んだような気になるならともかく、

過去に戻る原理が分からない。

 

タイムマシーン系SF作家はこの問題を頭の中でどう処理しているのだろうか?

 

ブラックホールワームホールに耐えられるだけの科学技術は

恐らく人類文明内では無理だろうし、

 

人間と言う固有の物質の周りの空間の流れだけを一定にして

宇宙全体の空間の流れを巻き戻す、なんていう宇宙創造クラスの

エネルギーをどこからねん出するのかも不明である。

 

或いは巻き戻すとかエネルギーとか言う概念が既に間違っているのかも知れない。

念じて頭の中で想像すると勝手にそうなるのかも知れない。

馬鹿な。

 

誰か理論的にアホな私に過去に戻る原理を解説してはくれまいか?